本研究会は、平成18-23年度「磁気プロトニクス研究会」、平成24年度「磁気バイオテクノロジー研究会」、
平成25-26年度「ELF磁界の化学反応、生化学反応促進効果研究会」、平成27-28年度「ELF磁気刺激・磁気触媒研究会」
と名称を変えつつ一貫して、超低周波微小磁界による純水および生体細胞水中の自由プロトン発生とそれによる
生体エネルギーATPの生成能の向上を原理仮説(磁気プロトニクス原理)とし、その基礎と応用研究に関する産学官
連携の調査研究を行っている。
平成27年度(2015年度)は研究会を2回開催し、メンバーの個々の活動を総括して、以下の2点を成果として報告する。
研究会は平成28年度が2年目となるため、中間報告である。
(1) (1) 磁化かんらん岩焼結球列をクルマドライバの脊柱に沿って当てる「生理的磁気刺激」が居眠り
運転防止に効果が高いことを既に公表している。(電気学会論文誌C,Vol.135, No.1,pp.52-57, 2015)さらに
メンバーの名城大学情報工学科山田宗男教授研究室でドライビングシミュレータでの脳波測定解析実験を実施し、
その成果が電気学会論文誌に2年連続で掲載された。(電気学会論文誌C,「居眠り運転防止に関する睡眠リバウンド
のない磁気刺激による覚醒保持効果」、Vol.136,No.3, pp.383-389, 2016)
(2) 超低周波(ELF)微小磁界の純水および水溶液への効果の新しい計測方法の発見:純水およびリンゲル液
など水溶液の温度を50℃から0℃まで冷却および昇温させて導電率を測定する方法により、その導電率温度特性
ヒステリシスの面積がELF微小磁界中や磁化かんらん岩焼結球敷き詰め盤上で、明確に減少する現象を発見した。
この面積は、熱エネルギーのプロトン移動エネルギーへの変換損失を表わすと考えられ、面積が小さい程細胞外液
などでATP利用効率が高いこと(生体活性化)が推定される。
(1)の発展内容および(2)は、電磁波応用国際会議(PIERS 2016, Shanghai)で公表予定で ある。
作成中。
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