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公益財団法人 名古屋産業科学研究所 研究部
2014年度研究会報告

ELF磁界の化学反応、生化学反応促進効果研究会(ライフ、バイオ、環境、健康分野)(代表 毛利 佳年雄)

本研究会は、平静18年度-23年度「磁気プロトニクス研究会」、平成24年度「磁気バイオ テクノロジー研究会」、平成25年度「ELF磁界の化学反応、生化学反応促進効果研究会」と 名称を変えつつ、一貫して、超低周波磁界による水および生体細胞水中の自由プロトン発生 および生体エネルギーATP生成促進効果(磁気プロトニクス原理)仮説および実証に関して、 調査研究を行って来た。本課題は、脱工業化技術の21世紀型新技術の調査研究である。

平成26年度には、2回の研究会開催を軸に、メンバーの多くの活動を通して以下の画期的研究成果が得られた。

(1) ドライビングシミュレータと脳波解析による居眠り運転防止覚醒磁気刺激効果: メンバーの共同研究先の名城大学理工学部情報工学科山田宗男教授研究室では、被験者のべ115名が、 ドライビングシミュレータの居眠りを誘導し易い夜間高速道路単調運転を行い、 ・覚醒刺激なし、・ミント香り噴射、・肩揺すり、ガム咀嚼、・警報および警告フラッシュ表示、 (以上、4種類の感覚刺激)、・磁化焼結球列を脊柱部に当てる、・磁化焼結球列の脊柱部当て およびミント香り噴射の併用(以上、2種類の磁気刺激)の7種類の刺激の前後の脳波測定および 測定データのFFT周波数解析と覚醒指数 AW = (α+β)/(θ+δ)による覚醒レベル判定を 定量的に行った。その結果、第1回目の居眠り直後に、4種類の感覚刺激のうち1種類を印加した場合、 数分後にはより深い居眠りに落ち込む「リバウンド睡眠」現象が確認され、磁気刺激の場合は、リバウンド睡眠が現れないことが実証された。以上の結果は、感覚刺激では生体エネルギーATPが 補給されず、ATPの枯渇が進行すること、磁気刺激ではATPが体内に補給されるためによると考えられる。
 (財)日本自動車研究所の研究報告集「自動車研究」1979-2014年Vol.01-Vol.37の総目次約3500件を検索した結果、「リバウンド睡眠」現象の実証は初であり、磁気刺激による居眠り運転防止効果の実証も初であることが分かった。

資源循環型社会構築のための技術・システム研究会 (環境・エネルギー分野) (代表 竹谷裕之)

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